Scratch(スクラッチ)はブロックを組み合わせてプログラミングができるため、直感的にゲームなどが作れます。しかし、触ったことがない方からすれば、どんなゲームが作れるのか不安になるでしょう。
この記事では、スクラッチでのゲームの作り方やクオリティを上げるコツを紹介します。具体的にゲームの作り方も紹介しますので、スクラッチで何を作れば良いか悩んでいる方はぜひご覧ください。
目次
スクラッチで作れるゲーム
スクラッチでは、創造力次第でさまざまなゲームを作ることができます。ここでは、代表的なゲームをいくつか紹介します。
- クリッカーゲーム
- シューティングゲーム
- アクションゲーム
- リズムゲーム
- 脱出ゲーム
クリッカーゲーム
クリッカーゲームとは、キャラクターなどをクリックするほどスコアが上がっていくゲームです。点数が上がるとアイテムが解放されるものや、キャラクターが動いていてクリックすると消えるタイプなど、シンプルですがさまざまなアレンジが効きます。
スクラッチのチュートリアルにもクリッカーゲームが用意されており、初心者の方も作りやすいので試してみると良いでしょう。
シューティングゲーム
敵を倒してスコアを競う、シューティングゲームも作れます。さらに応用するとスクロール機能やステージまでつけることができます。
シューティングゲームの作り方については、以下の記事で詳しく紹介していますので、こちらもご覧ください。
アクションゲーム
障害物を避けてゴールを目指すアクションゲームも作ることができます。キーボード、マウス操作どちらのものも作れます。
リズムゲーム
いわゆる音ゲーと言われるリズムゲームも作れます。
リズムに合わせて落ちてくるバーやアイコンに合わせてキーボードを押すゲームです。スクラッチではお気に入りのBGMを設定してゲームを作ることもできます。
脱出ゲーム
部屋の怪しい部分を調べてヒントやアイテムを見つけ、密室から出る方法を探すのが脱出ゲームです。オンライン上でよく見るタイプのゲームも、スクラッチなら作れます。
スクラッチでゲームを作るなら簡単なチュートリアルで練習しよう
スクラッチで作れる制作物のなかでも、ゲームの難易度は様々です。複数のキャラクターや背景など、同時にさまざまなものを動かすようなゲームの場合には難易度は高いでしょう。ゲームを作りたいと思っている方は、最初にスクラッチのチュートリアルで練習することをおすすめします。
スクラッチの画面上部「作る」から「チュートリアル」をクリックするとチュートリアルの一覧を表示可能です。
チュートリアルでは、以下のゲームの作り方が紹介されています。
- 追跡ゲーム
- クリッカーゲーム
- ピンポンゲーム
チュートリアルでひととおりゲームを作れるようになった後は、遊んでみて面白いと思ったゲームを真似して作るところから始めるのもおすすめです。スクラッチ上で公開されているゲームはすべてプログラムを確認できるので、参考にしてみると良いでしょう。
スクラッチのゲームの作り方【初心者向け】
動きのあるゲームを作るなら、まずは以下のプログラムの作り方を学びましょう。ほとんどのゲームで必要とされるものです。
- キャラクターの動きと初期位置を決める
- 敵に動きをつける
- ゲームオーバーの条件を決める
キャラクターの動きと初期位置を決める
画面右下のマークをクリックするとさまざまなキャラクター(スプライト)が出てきます。
気に入ったキャラクターを選びましょう。今回はカニを選びました。
次にキャラクターの初期位置を決めます。「旗マークが押されたとき」というブロックの下に最初の座標を決めるブロックをくっつけ、数字を入力します。これでスタート位置を決めることができます。
「旗マーク」はスタートボタンのことを指しています。
キャラクターの動き方も決めていきます。「○キーが押されたとき」というブロックの下に「x(y)座標を○ずつ変える」というブロックをくっつけましょう。
x座標は横向きの移動です。プラスの数字を入れると右、マイナスの数字を入れると左に動きます。y座標は縦向きの移動で、プラスの数字を入れると上、マイナスの数字を入れると下に動きます。
どのキーを押したときに動くのかも選択しましょう。これで、メインのキャラクターの動かし方が決まりました。
敵に動きをつける
次に、操作しない敵キャラの動き方も決めていきます。まずは、右下のマークをクリックして、キャラクターを選びます。今回はサメにしました。
途中から敵が出てくるようにしたい場合は、「旗マークが押されたとき」のブロックに「隠す」をくっつけます。
次に出てくるタイミングを決めましょう。「隠す」ブロックの下に「○秒待つ」のブロックを入れ、数字を入力します。その下に「表示する」をくっつければ、ゲームが始まってしばらくしてから敵が出てくるようにできます。
座標を入力して敵の初期位置を決めましょう。
次に、敵の動き方を決めます。今回は横方向に動き続けるようにします。「○歩動かす」と「もし端についたら、跳ね返る」というブロックを組み合わせてみてください。敵が動き始めます。
敵が消えないようにするために、動作を繰り返す必要があります。黄色い「ずっと」というブロックで挟むと、同じ動きを繰り返します。
そのままでは敵が下向きに跳ね返ってしまうため、「ずっと」の上に「回転方法を左右のみにする」というブロックを組み合わせましょう。これで、敵の動きが決まりました。
ゲームオーバーの条件を決める
最後に、ゲームオーバーの条件を決めます。今回はカニがサメにあたったらゲームオーバーにしてみましょう。条件を決めるのは「もし〜なら」というブロックです。ここに「〇〇に触れた」というブロックをはめ、サメを選択してください。
ゲームオーバーになったら動かなくするためには、その下に「すべてを止める」ブロックを足します。
ゲーム中この条件が続くようにしたいので、ここに「ずっと」のブロックを足します。最初から条件が始まるように「旗が押されたとき」のブロックにくっつければ完成です。
旗を押し、実際にカニを矢印キーで動かしてサメに触れると止まるかを確認してみましょう。もしサメに触れて止まればゲームオーバーの状態が完成です。
座標の数字や、動き方、キャラクターを変えて組み合わせることで、さまざまな動きを作れます。ここまでの動きを組み合わせることで、ゲームが作れるようになるので、まずはこのようにやって、実際にスクラッチに触れることで慣れていきましょう。
スクラッチのゲームの作り方【中級者・上級者向け】
基本の動きを覚えたら、作りたいゲームに応じて、以下のやり方を覚えていきましょう。複雑な動作を追加したり、機能を増やしたりするとゲームとしてのクオリティが高められます。
スコア機能をつける
変数を使うと、ゲームの得点や残り時間を数えられるようになります。変数はオレンジ色の「変数」ブロックで設定できます。
変数を設定し、条件を決めるとスコア機能が作成できます。さらに、スコアに応じて敵の動きを変えることもできるようになるので試してみてください。
スクロールをつける
アクションゲームやシューティングゲームでは、スクロールをつけると本格的になります。
スクロールは、背景を動かすことで作れます。背景を複数枚用意し、背景の動きを決めてあげましょう。
アイテムや敵の攻撃を用意する
敵が出てくるだけでなく、「敵が攻撃してくる」「敵を攻撃する」ようにするとゲームとしてのクオリティが上がります。
攻撃を作るには、まず攻撃で出てくる球やビームをスプライトから選びましょう。そして、攻撃それぞれに、動きのブロックを組み合わせてみてください。
アイテムに触ったら動きが変わるように条件を分岐させると、より本格的になります。
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QUREOプログラミング教室の特徴
- 対象学年:小学生以上(小学2年生以上推奨)
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- カリキュラム:基本の「ビジュアルプログラミングコース」、応用の「テキストプログラミングコース」
【本格的な小学生向けプログラミング教室】
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使用する教材にはストーリー性があり、魅力的なキャラクターが登場するなど、ゲーム感覚で楽しみながら学習に励めます。お子さんが楽しく継続して学べるように、1回の授業で平均して3~4つの作品を作りながらプログラミングの基礎を学びます。机に向かっての勉強に苦手意識があるお子さんでも、無理なくプログラミングの基礎知識を身につけられるでしょう。
また、正しいキーボードタイピングを習得できるタイピングレッスン機能もあります。
【マインクラフトでプログラミングの世界を体験】
最初の3ヶ月は、教育版マインクラフトを使った教材を使用し、プログラミングの導入部分を学習していきます。(一部教室を除く)
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マイクラの中でのプログラミングは、日本語のブロックを組み合わせることで出来るため初めてでも簡単!
マインクラフトでの導入部分が終わった後は、さらに本格的なプログラミング学習に挑戦出来るようになっています。
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まとめ
スクラッチなら簡単に色々なゲームが作れます。まずは基本の動きの組み合わせを覚えるところから始めるのがおすすめです。
チュートリアルのゲームを作りながら、動きを覚えていっても良いでしょう。基本の動きを組み合わせられるようになれば作れるゲームの種類が増えてさまざまなものに応用できます。
スクラッチを触ってみて、さらにいろいろなゲームを作りたいと興味を持ったお子さんは、プログラミング教室を活用して学習を始めてみてはいかがでしょうか。
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