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ICT教育とは?意味や狙い、メリット・デメリットや取り組み事例など解説

近年、GIGAスクール構想に基づき公立の小中学校で1人1台の学習用端末が導入され、デジタル学習の基盤が整えられています。約9割の児童生徒がICT機器活用の効果を実感しており、急速にICT教育の導入が進んでいます。

こうした中で、学校のICT教育では具体的に何がおこなわれているのか、気になっている保護者の方もいるでしょう。

この記事では、ICT教育の意味や狙いなどについて解説します。そのほか、ICT教育のメリット・デメリット、学校での取り組み事例や、現状の課題も紹介します。

 

ICT教育とは

ICTとは「Information and Communication Technology」の略称で、情報通信技術のことを指します。

ICT教育とは、パソコンや電子黒板といったICT機器やインターネットなどを活用する教育を指します。なお、ICT教育はプログラミング教育のみを指す言葉ではありません。

文部科学省は「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画(2018~2022年度)」を実行しつつ、GIGAスクール構想の基、1人1台の学習用端末とネットワーク環境の整備を推進し、わずか1年〜2年で整備を完了しています。

なお、GIGAスクール構想については、以下の記事もぜひご確認ください。

小学校で受けるプログラミング教育の目的とは?学習内容の現状や課題について解説

ITやIoTとの違い

ITは「Information Technology」の略称で、「情報技術」を指します。ITに含まれるのは、コンピューターやインターネット、ソフトウェア、ハードウェアなどです。

このITに「Communication(通信)」が加わったものがICTです。

また、IoTとは「Internet of Things」の略称で、「モノのインターネット」を指します。モノとは、かつてインターネットと関係がなかった家電製品や自動車を指し、これらのモノをインターネットに繋げて、遠隔(スマートフォン)で操作ができる技術です。

IoTは、ICTを製品に応用したものと位置づけることができます。

ICT教育の目的

ICT教育をおこなう目的は、大きく分けて以下の2つです。

  • 子どもの情報活用能力を育成するため
  • 教師がICTを活用して教科の学習目標を達成しやすくするため

社会のIT化が進む現代では、パソコンやスマートフォンといったICT機器に触れる機会が多く、インターネットの活用が日常的です。

そのため、現代社会において早期にICTのリテラシーを身につける教育をおこなうことが重要視されています。

また、ICTを通じて、学習に画像や動画を取り入れることで、子どもたちの理解を促すことができ、黒板の内容を書き写す時間を短縮することにもICTは役立ちます。

結果として、今までよりわかりやすく効率的な授業を展開でき、教科の学習目標を達成しやすくなるでしょう。

ICT教育のメリット

ICT教育には、今までの教育にはなかったメリットが多くあります。

代表的なメリットは、以下の5つです。

  • 学習を効率化できる
  • 個人に合わせた学習ができる
  • 教育の負担軽減に繋がる
  • ICT活用スキルが伸びる
  • 情報のシェアがしやすくなる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

学習を効率化できる

ICTを活用することで、板書の時間やプリントを配布する時間が短縮できます。

その結果、内容を理解するための時間が取りやすくなり、学習の効率化に繋がります。

例えば、図形などを動かしながら確認できたり、動画で様子を把握したりすることができるので、情報量が増え、楽しくわかりやすい授業を実現することができます。

個人に合わせた学習ができる

ICT教育では、個人の状況に合わせた学習ができます。今までは個人の理解度や進捗を把握して授業を進めるのが難しく、全員一律で教える傾向がありました。

ICTを活用することで、一人ひとりの状況をリアルタイムで把握しやすくなるため、それぞれのレベルに合わせた最適な学びを実現することができます。

教育の負担軽減に繋がる

今までは紙のプリントを作成し、準備する時間が必要でした。ICTを活用することにより、端末に教材を配信したり、コンピューター上でデータを処理したりできるため、教員の負担軽減に繋がります。

短縮できた時間をより効果的な授業をおこなうための準備や、子どもと向き合う時間に使える点もメリットです。

ICT活用スキルが伸びる

授業を通して日常的にICTに触れることで、ICT活用のリテラシーが上がります。

現代の社会では、キーボードでの文字入力やインターネットでの情報収集などは、職種を問わずに必要となるスキルと言えます。

そのため、このような現代の社会に必須な能力を身につけられるのはメリットとして大きいでしょう。

情報のシェアがしやすくなる

ICTが教育現場に普及することで、教員同士での資料や教材の共有がしやすくなります。

学校と保護者間の連絡手段も、従来ではプリントか電話のみでしたが、時代に合った形へと変化しています。

授業準備やコミュニケーションが円滑に進む点も、メリットとして考えられるでしょう。

ICT教育のデメリット

ICT教育が進むことによるデメリットとして、以下の点が挙げられます。

  • ICT機器の管理に時間が割かれる
  • 生徒の想像力が低下する可能性がある
  • ICT機器の長期利用により身体へ影響を及ぼすおそれがある

それぞれ詳しく解説します。

ICT機器の管理に時間が割かれる

端末が壊れた場合の修理や、機器の管理など、ICT教育が導入されることで教員側の仕事が増えてしまいます。

今までなかった対応が追加されることで、教員や保護者の負担が増えるデメリットが考えられます。

生徒の想像力が低下する可能性がある

生徒は、ICTを活用することで、すぐに答えを検索できます。

自分で考えることなく答えを求める機会が増えれば、思考力や想像力の低下につながるおそれもあります。

ICT機器の長時間利用により身体へ影響を及ぼすおそれがある

ICT機器の使いすぎや使用する方法によっては、ドライアイやスマホ急性内斜視(スマホ内斜視)になる可能性があります。

そのほか、頭痛・肩こりの原因になりうる懸念も示唆されており、学習環境への配慮が必要になります。

ICT機器を使用する際は、姿勢が悪くならないよう注意しましょう。生徒一人ひとりの体格に合わせて、適切なサイズの机や椅子に用意することも大切です。

ICT教育の取り組みの事例を紹介

「GIGAスクール構想」が掲げられていることもあり、公立の学校にも徐々にICTが導入され授業に活用されています。

以下では、現在のICT教育の導入状況や、実際の取り組み事例を紹介します。

公立の小中学校に導入されている

小中学校では、GIGAスクール構想の実現に向けた生徒1人1台端末の整備が進んでいます。

2023年5月時点の文部科学省のデータでは、全国の公立小学校の99.9%、中学校の99.8%において、学習用デジタル教科書が導入されており、順調にICT端末が導入されていると言えます。

既存の教科で使用されている

既存の教科で学びを深める目的で、さまざまな場面でICTを使い始めています。

実際に、ICT教育のなかでもプログラミング教育に取り組んでいる事例として、算数とプログラミングを組み合わせた授業があります。正多角形をプログラミングで作図し、辺と角が等しい図形をコンピュータ上で描くことで、理解を深めるというものです。

そのほか、ICT機器を体育の授業に取り入れた事例もあります。

跳び箱の飛び方を電子黒板で提示し、さらにデジタルカメラの連写機能でフォームを撮影することで、飛び方のコツを掴みやすくなりました。

またコロナ禍においては、オンライン授業を実施する学校も多く見られました。これもICTの活用の一例です。


このように、新しく導入されたプログラミング教育だけでなく、既存の授業にもICTを活用し、よりわかりやすく学習できるように工夫されています。

学校におけるICT教育の課題点

ICT教育に向けて環境が整えられているものの、現状ではまだ整備中の段階です。

その結果、教育格差が生まれている点が課題になっています。

具体的にどのような点に格差があるのか、詳しく解説していきます。

教材・端末の整備状況に差がある

1つ目に、教材や端末の整備状況に差があります。

GIGAスクール構想では、1人1台、1日1コマICT機器が使える環境を目指していますが、まだ途中の段階です。

ちなみに、令和4年度の段階で、全国の小学校での児童用コンピュータは平均0.9人/台整備されています。小学校から高校などまで全種別を含めても、平均0.9人/台と、かなり普及が進みました。

しかし、最低では1.4人/台にとどまっている県も中にはあり、1コマの授業で生徒一人ひとりがICT機器に触れる時間に差が生まれています。


教員のレベルに差がある

小学校では、情報専任の教員がつくわけではありません。そのため、指導教員によって知識レベルに差があります。

研修を実施してフォローはされているものの、文部科学省の「令和4年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」によると、多い県では95.0%が受講している一方、少ない県では59.0%の受講率にとどまっている現状です。


機器の接続状況に差がある

普通教室への無線LAN整備率や、高速回線の接続率にも差が出てきています。

ICT機器の導入は進んでいるものの、使いやすい環境が整っていない場合があるようです。

上記と同様の文部科学省の資料では、無線LAN整備率が最も高い県では100.0%、最も少ない県では93.7%という調査結果が出ています。

授業での活用度合いに多少差が出てきていると推測されます。

教育格差が心配な場合はプログラミング教室の利用もおすすめ

ここまで説明したとおりICT教育には格差があるため、勉強する環境によって、プログラミングやICTへの理解度に差が出てしまうことが考えられます。

情報社会に遅れを取らないためにも、プログラミング教室を活用して、お子さんがICTに積極的に触れられる環境を作ることがおすすめです。

プログラミング教室を活用することで、以下のようなメリットがあります。

  • カリキュラムに沿うことで効率良く学べる
  • 疑問点はICTに詳しい講師にすぐ質問できる
  • 生徒同士で交流することで楽しみながら続けられる

社会のIT化に対応するためにも、上手く活用すると良いでしょう。

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まとめ

ICT教育が推進されることで、ICTのリテラシーが高まったり、各教科の理解も進んだりするメリットがあります。

しかし、現状では教育格差があり、通っている学校によって習得度は変わってくると言えます。

お子さんが早期にICTへのリテラシーを高め、社会のIT化に適応した人材を目指すなら、効率的に学べるプログラミング教室に通うことをおすすめします。

「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」であれば、小中学生のお子さんでも、ゲーム感覚で楽しく理解を深められます。

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