教育版のMinecraft(マインクラフト)は通常版と何が違うのかといった疑問もあるでしょう。お子さんにマインクラフトを与える場合、教育版を使うべきか、どう教育に活用するのかも気になるところです。
この記事では、教育版のマインクラフトと通常版の違いを解説した上で、活用事例を紹介します。
さらに、無料で教育版を体験する方法と個人で利用する方法も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
教育版マインクラフト(Minecraft Education)とは?
教育版マインクラフト(Minecraft Education)は、通常版に対して、プログラミング教育や情報教育などの学習がしやすいようになったバージョンです。
そもそもマインクラフトとは、ブロックでできた世界で、建築や冒険を楽しむゲームです。やるべきことが定められておらず、各自が目的を決め、自由な発想で遊べます。
教育版の場合、クラスメイトと共同で作業したり、特別な環境を用意したりでき、普通のマインクラフトと異なる使い方ができるのが特徴です。
通常版のマインクラフトの特徴や遊び方などについては以下の記事をご確認ください。
教育版マインクラフトの特徴
教育版マインクラフトの主な特徴を4つ紹介します。
利用にはライセンスが必要
教育版のマインクラフトを使うには、Office 365(組織版)のライセンスと教育版マインクラフトのライセンスが必要です。また、通常版ではなく、教育版のソフトをインストールしなければいけません。
なお、「Microsoft 365 Education A3/A5」の場合は、教育版マインクラフトを利用するライセンスが付与されているため、ライセンスを別途購入する必要はありません。
Classroom Modeで生徒たちを管理できる
教育版のマインクラフトは、Classroom Modeを使って子どもたちの学習支援ができます。これは、生徒全員の居場所を把握したり、一箇所に集めたりできるモードです。
マインクラフトに夢中になって教師・講師の話を聞かない子どもや、ルールを破る子どもに制限を設けることができるため、スムーズに授業を進められます。
プログラミング環境が用意されている
教育版マインクラフトには、コードビルダーと言われるプログラミング環境があります。プログラミングを導入すると、建築が自動化できるなど便利に遊べます。
子どもにもわかりやすいビジュアルプログラミングも用意されており、ゲームを通じてプログラミングの実践的な学びの場にできるのがメリットです。
なお、通常版のマインクラフトでもMODを導入するとプログラミングができます。MODはユーザーが自由に作って公開できる非公式の拡張機能のことです。インストールすることで、本来のマインクラフトにはなかった便利な機能を追加できます。
マインクラフトのMODでできることや導入方法については以下の記事をご確認ください。
特別なワールドテンプレートがある
教育版マインクラフトには、教育版限定の特別なワールドが用意されています。
元素のブロックがあり、科学を学べるワールドや歴史が学べるものなど、種類が豊富な点も特徴です。通常の学習を深めたり、新たな興味を引き出したりするのに活用できます。
教育版マインクラフトの活用事例
学校でもマインクラフトを活用してさまざまな教育をおこなっています。また、プログラミング教室や学習塾など学校以外の教育機関でも導入するケースが増えており、さまざまな場所で活用されています。具体的な活用事例は以下のとおりです。
- テーマに沿った建物を協力して建てるなど建築を通して創造性を高める
- プログラミングを体験して課題を解決する
- 図形や数列など、既存の教科に組み合わせて学習に活用する
既存教科の学習にも活用でき、新たな発見を促したり、創造性を育んだりするのにも有効です。
教育版マインクラフトと通常版の違い
教育版のマインクラフトには、通常版にない独自の機能があります。代表的なものは以下のとおりです。
- 参加コードを知っているユーザーだけでマルチプレイできる
- プログラミング環境のコードビルダーが標準搭載
- カメラとポートフォリオでゲーム内の撮影と画像の保管ができる
- NPCの操作ができる
- 化合物作成器・物質還元器が利用でき、化合物の作成や分解ができる
- アイテムに黒板が追加され長文を記載できる
教育版マインクラフトは、生徒を管理するための機能や通常版には存在しないブロック・アイテムなどが追加されています。
元素ブロックを組み合わせて化合物を作成したり、アイテムを元素ブロックに分解したりすることも可能です。苦手意識を持ちやすい化学を楽しく学習できます。
そのため、通常版を遊んだことがある子どもでも、新鮮な気持ちで教育版マインクラフトを楽しめるでしょう。
教育版マインクラフトの対応プラットフォームとシステム要件
2024年1月16日現在、教育版マインクラフトに対応しているプラットフォームとシステム要件は下記のとおりです。
<PC>
| Windows | Mac | Chromebook |
OS | Windows 10以上 | Big Sur 11以上 | Chrome OS 83以降 |
CPU | Intel Core i3-4150 / AMD A8-6600K | ||
RAM | 2GB | ||
GPU | GPU(内蔵):OpenGL 4.4対応 Intel HD Graphics 4400(Ivy Bridge)またはAMD Radeon R5シリーズ GPU(ディスクリート):OpenGL 4.4対応 Nvidia GeForce 400シリーズまたはAMD Radeon HD 8000シリーズ | ||
ディスク容量 | ゲームコア、マップ、そのほかのファイル用に最低2GB |
<iPhone/iPad>
OS | iOS 11/iPadOS 11以降 |
RAM | 1GB |
<Android>
OS | Android 8.0以降 |
CPU | 32または64ビット |
RAM | 1GB |
ディスク容量 | ゲームコア、マップ、そのほかのファイル用に最低2GB |
※情報は随時更新される可能性がございますので必ず公式サイトでご確認ください。
https://education.minecraft.net/content/minecraft-edu/language-masters/ja-jp/licensing.html
教育版マインクラフトを無料体験する方法
教育版のマインクラフトは、無料体験することができます。教育版を使うか悩んでいる方は、一度活用してみてはいかがでしょうか。
まずは、教育版マインクラフトの公式サイト(https://ceducation.minecraft.net/ja-jp)からソフトをダウンロードし、インストールしましょう。
インストール後、実際に体験する方法は以下2つあります。
- Microsoft 365 Educationのアカウントでサインインして、フルバージョンを試す
- サインインなしで体験版レッスンを試す
Microsoft 365 Educationのアカウントでサインインして試す場合は、ライセンスの有無を気にせず10回までお試しで遊べます。一方、アカウントを所有していない場合は、サインインなしで体験版レッスンをお試しで遊ぶことができます。
体験版レッスンには制限がありますが、実際に触って機能を試せるため、参考になるはずです。興味がある方はぜひ無料体験してみましょう。
教育版マインクラフトのライセンスを購入して個人で利用する方法
もともと教育版マインクラフトは、学校のみにライセンスが提供されており、個人利用はできませんでした。しかし、2021年5月27日より、学校以外の教育機関でも利用できるようになり、個人でもプレイが可能になりました。
教育版マインクラフトの年間ライセンスは個人利用の場合、12ドル/年です。個人で利用するための方法を解説します。
教育版マインクラフトをダウンロード・インストールする
まずは、公式ページから教育版マインクラフトをダウンロードします。教育版のダウンロードページは、左上に「MINECRRAFT EDUCATION」と表示があり、通常版と異なる点に注意しましょう。
ダウンロード完了後、端末にインストールします。ダウンロードとインストールは通信環境や端末によって時間がかかる場合があるため、余裕があるときにおこないましょう。
アカウントの作成・ライセンスを購入する
教育版マインクラフトを利用するためには、Microsoft 365 Admin Centerアカウントが必要です。これはMicrosoftの管理アカウントで、教育版マインクラフトの購入前、購入時どちらかで作成します。
まずは公式のライセンス購入ページを開き、メールアドレスを入力してください。その後個人情報を入力すると、アカウントが購入できます。
勤務先の連絡番号の部分には個人の番号を入れ、会社名には名字を入れれば問題ありません。1人分までは無料でアカウントを作成可能です。
なお、ライセンスは教育版マインクラフトのサイトを開き、「キャンプ、クラブおよび組織」の枠にある直接購入の「今すぐ購入」から購入できます。
教育版マインクラフトを起動する
ライセンスの購入が完了したら、教育版マインクラフトのソフトを起動してください。先ほど作成したアカウントのユーザー名・パスワードを入力してサインインできれば、教育版マインクラフトで遊べます。
無料体験版で制限されていた内容・機能なども利用できるようになるので、体験で気に入った方はぜひ有料版に切り替えてみてください。
本格的なプログラミング学習なら「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」
プログラミングゲームは、入門的な学習には適していますが実践的かつ本格的な学習をするのは難しい面があります。より本格的なプログラミング学習の必要性が高まった場合は、プログラミングスキルを身につけられる「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」をご検討ください。
「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」は、IT企業サイバーエージェントグループと、学習塾を運営するスプリックスが共同開発した本格的なプログラミング教室です。
「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」で利用する教材は基本的にはマウス操作が中心で、初心者のお子さんでもスムーズに学習が進められます。
教材には本格的な学習カリキュラムが設計されており、2025年の大学入学共通テストから必修となる「情報」も視野にいれた、本格的なプログラミングが身につくように体系だてられています。
全国で実施されている「プログラミング能力検定」にも準拠し、日々の授業が検定対策になるようになっています。
QUREOプログラミング教室の特徴
- 対象学年:小学生以上(小学2年生以上推奨)
- 学習方法:個別指導
- 学習期間:約2~3年
- 受講形態:通学
- 教室数:2,800教室以上
- 開講エリア:全国47都道府県、タイ・マレーシア・シンガポールなど
- カリキュラム:基本の「ビジュアルプログラミングコース」、応用の「テキストプログラミングコース」
【本格的な小学生向けプログラミング教室】
「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」は、IT企業サイバーエージェントグループと、学習塾を運営するスプリックスが共同開発した本格的なプログラミング教室です。
全国2,700教室以上もの教室が開校しており、小学生から本格的なプログラミング学習に取り組めます。大学入学共通テストを見据えた本格的なカリキュラムで実力がつくので、大学進学にも役立つプログラミング教室です。
【ゲーム感覚で楽しみながらプログラミングが学べる】
使用する教材にはストーリー性があり、魅力的なキャラクターが登場するなど、ゲーム感覚で楽しみながら学習に励めます。お子さんが楽しく継続して学べるように、1回の授業で平均して3~4つの作品を作りながらプログラミングの基礎を学びます。机に向かっての勉強に苦手意識があるお子さんでも、無理なくプログラミングの基礎知識を身につけられるでしょう。
また、正しいキーボードタイピングを習得できるタイピングレッスン機能もあります。
【マインクラフトでプログラミングの世界を体験】
最初の3ヶ月は、教育版マインクラフトを使った教材を使用し、プログラミングの導入部分を学習していきます。
マインクラフトの世界の中にあるミッションをクリアしながら学習していくため、お子さまが夢中になって進められます。
マイクラの中でのプログラミングは、日本語のブロックを組み合わせることで出来るため初めてでも簡単!
マインクラフトでの導入部分が終わった後は、さらに本格的なプログラミング学習に挑戦出来るようになっています。
【個別指導で講師のサポート付き】
さらに、それぞれの理解度に合わせた個別指導が受けられる点も魅力です。自宅学習でプログラミングを学ぶと躓いて挫折しがちですが、「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」に通えば、疑問点はその場で講師に質問することができます。
【教室数日本一の小学生向けプログラミング教室】(※1)
全国2,700教室以上の教室が開校しており、東京・大阪・名古屋といった大都市はもちろん47都道府県全てに展開していますので、お近くの教室がきっと見つかります。
【無料体験も実施中!】
QUREO(キュレオ)プログラミング教室では、多くの教室で無料体験を実施(※2)しています。「気になるけど受講しようか迷っている」「授業風景を見てみたい」という方は、無料体験を利用して実際の教室の雰囲気を確かめてはいかがでしょうか。
QUREOプログラミング教室の無料体験の流れについてはこちらをご覧ください
(※1)小学生対象のプログラミング教室事業者(アプリケーションやゲームの開発を主とするソフトウェアプログラミング系およびロボットプログラミング系を含む)において、プログラミング教室掲載数No.1比較サイト「コエテコ(https://coeteco.jp/)」または各社ホームページにて公開されている教室数を当社にて調査した結果(2022年4月時点)
(※2)一部教室では無料体験を実施しておりません
まとめ
教育版のマインクラフトには、通常版とは異なる機能があります。より学習シーンで使いやすいように特化しており、クラス全員で同時に使いやすいシステムになっている点が特徴です。
また、コードビルダーというプログラミング環境が用意されており、プログラミングを学びやすいようになっている点も強みと言えます。
学校や学習塾、プログラミング教室をはじめ、さまざまな教育機関や非営利団体などで導入されており、教育目的での活用が注目されています。
授業や講習で体験したマインクラフトをきっかけに、自分でプログラムを組んでみたいと思ったお子さんは、プログラミング教室を活用して学びを深めてみるのもおすすめです。
「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」であれば、お子さんでも楽しくプログラミングへの理解を深められます。全国の教室で実施している無料体験は以下の公式ホームページから申し込めるので、ぜひチェックしてみてください。
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