これまで、高校の「情報」科では「社会と情報」「情報の科学」の2科目からいずれか1科目を選択する形となっていました。このうち、「情報の科学」を履修した生徒だけが、プログラミングの内容を学ぶことができました。
2022年度からは、プログラミングの内容を含む「情報Ⅰ」が高校で必修化されました。今まで全員が学ぶわけではなかったため、なかにはどのような内容を学ぶか気になっている方もいるでしょう。
この記事では、高校で受けるプログラミング教育の概要や学ぶメリットについて解説します。
高校生におすすめの学習方法や言語も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
高校生がプログラミングを学ぶメリット4つ
高校生がプログラミングを学ぶメリットは主に以下の4つです。
- 今後の社会で必要な基礎教養が身につく
- 大学入学共通テストのときに役立つ
- 将来の選択肢が増える
- 創造性などさまざまな能力が育つ
以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
今後の社会で必要な基礎教養が身につく
今の時代、パソコンやスマートフォンといったICT機器を日常的に使用する方も多いでしょう。
今後、社会のIT化は、益々加速すると予想されています。つまり、プログラミングの知識やICT機器に関するリテラシーは、特定の業界でのみ役立つものではなく、IT化が進む社会で生きていく限り、一生役立つスキルと言えます。
子どもの頃からすぐにICT機器に触れられる今の時代、リテラシー教育は必須と考えられます。また、早い段階からITの意義や適切なリテラシーを得ておくことで、今後の社会を生き抜く基礎教養が身につきます。
大学入学共通テストのときに役立つ
2024年度から、大学入学共通テストでプログラミングを含む「情報」が新科目として出題されることが文部科学省により決定されています。
また、大学入学共通テストを1次試験に活用する国立大学は、これまでの5教科7科目に「情報」を加えた6教科8科目を必須とすることを国立大学協会も決定しました。
早期に学習を始めることで、受験の際にも役立つと言えるでしょう。
将来志望する職種がまだわからないという方でも、入試に役立つのはメリットと言えます。
将来の選択肢が増える
プログラミングの知識を身につけることで、将来の選択肢が増えます。
IT業界で活躍するプログラマやエンジニアは、これから需要が大きく高まることが予想される業種です。一方で、日本におけるIT人材は不足しており、人口減少に伴ってさらに需要が大きくなると言われています。
またIT業界だけでなく、あらゆる企業、ビジネス分野でDX化が進む中、プログラミングスキルを持つ人材は重宝されることでしょう。
創造性などさまざまな能力が育つ
プログラミングを学習することで、一般的には以下のような能力が育つと言われています。
- プログラミング的思考
- 問題解決能力
- 想像力・創造力
物事を順序立てて考え、問題を解決する力は生きていくうえで広い分野で役立ちます。
また、「どのようにプログラミングすれば思い描いた動作を実現できるか」を考える過程で、想像力や創造力も身につくでしょう。
高校生が受けるプログラミング教育の特徴
ここからは、高校のプログラミング教育における変更点や、課題について詳しく解説します。
2022年度から科目「情報Ⅰ」が必修化
2022年度に新入学した生徒から「情報Ⅰ」が必修化されました。
今までは選択必修科目であり、「社会と情報」「情報と科学」のいずれかを受講する必要がありました。そのため、「社会と情報」を選んだ生徒は、プログラミングを学習せずに高等学校を卒業しています。
今回必修化した「情報Ⅰ」では、プログラミングに限らず、情報の取り扱い方やコンピュータの仕組みも学びます。
そして、情報Ⅰに加え、選択科目として「情報Ⅱ」が開設されました。
「情報Ⅱ」は、「情報Ⅰ」の発展的な科目として、プログラミングに加え情報システムやデータサイエンスなどを学習します。
プログラミング教育の課題
高等学校でのプログラミング教育には、まだ課題も残っていることが現状です。
具体的には以下のような懸念があげられています。
- 情報科担当教員が不足している
- 免許外教科担任が多く存在する
- 外部人材を活用できていない
今後、情報の科目を担当する教員の専門性を上げつつ、外部人材を活用して指導を充実させるための取り組みが求められています。
高校生がプログラミングを学ぶ方法
以下、高校生におすすめのプログラミング学習方法として挙げられるものです。
- 市販の本
- 学習サイト
- プログラミング教室
それぞれのメリットやデメリットを詳しく解説します。
市販の本
市販の本は数千円程度で買えるため、コストが低く学び始められるのがメリットです。
ある程度内容が網羅しており、体系的に知識を身につけられます。
一方で、疑問点の解消に時間がかかるなど、初心者にハードルが高い点はデメリットです。躓いたポイントがわかりにくく、手詰まりしてしまうため、挫折しやすい可能性があります。
学習サイト
プログラミング学ぶ際、学習サイトを利用する方法もあります。
なかには無料のものもあり、コストを抑えられる点がメリットです。
ただし、途中から有料になるサイトや、一部分しか学べないサイトもある点がデメリットです。また、求めている答えを見つけるには、ある程度の検索能力が求められます。
プログラミング教室
効率的にプログラミングを学ぶなら、教室を利用するのも良いでしょう。
カリキュラムに沿って学ぶことで、段階的に知識を深められます。
また、講師のサポートがあり、その場で疑問点を質問できるので、挫折しにくい点もメリットです。
一方、教室を利用するにはある程度の費用がかかるので、継続できるかよく検討してから教室を選びましょう。
高校生におすすめするテキストプログラミング言語
プログラミング言語にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。
そのため、「プログラミングで何をしたいか」を決めてから、学習する言語を選ぶのがおすすめです。
ここでは、高校生が学ぶのにおすすめのテキストプログラミング言語を、習得難易度別に紹介します。
【高校生の初心者向け】最初に取り組みやすいプログラミング言語
以下、高校生の初心者が最初に取り組みやすい言語になります。
言語 | 特徴 |
HTML/CSS | ・Webページを作成するときに使う言語 ・HTMLは文字・画像・表など、Webページの土台を作る ・CSSはWebページのデザインを整える |
PHP | ・WebアプリやWebサービスの開発に特化した言語 ・使用や文法は比較的シンプル |
JavaScript | ・Webサイトに動きを入れるための言語 ・ブラウザとテキストエディタだけで開発可能 |
Python | ・データの分析やAI(人工知能)の開発に適した言語 ・数値データを扱うことが得意 |
Swift | ・Apple社が開発したプログラミング言語 ・Apple製品向けのアプリ開発に適している |
このなかで、自分に適していると感じたものを選びましょう。
【高校生の上級者向け】難易度が高いプログラミング言語
ある程度プログラミングの基礎知識がある場合、難易度が高めの言語に挑戦してみましょう。
以下、難易度が高めのプログラミング言語です。
言語 | 特徴 |
Ruby | ・Webアプリやシステム開発など、幅広い用途で利用できる ・日本語の資料が多い ・構文がシンプルで汎用性が高い |
Java | ・オブジェクト指向のプログラミング言語 ・大規模なシステム開発に利用されることが多い ・フレームワークが多いため、覚えることも多い |
C++ | ・C言語の機能を拡張し、オブジェクト指向を取り入れた言語 ・コンシューマーゲームや、自動運転にも使用される ・習得するまでに覚えることが多く、難易度は高い |
それぞれの言語の特徴は、以下の記事でさらに詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
プログラミング言語にはどんな種類がある?選び方など初心者向けにわかりやすく解説
高校生になる前にプログラミングの基礎を身につけておくことが大切
高校生になる前から、プログラミングの基礎を身につけておくこともおすすめです。プログラミングの基礎的な考え方は、どの言語を学ぶ場合にも活かせるためです。
とくに小さい子どものうちから始める場合は、コードを打ち込まず、ブロックを組み合わせたり命令を線でつないだりしてプログラミングできる「ビジュアル言語」から学ぶと良いでしょう。直感的にプログラムを作れるので、子どもでも取り組みやすい点がメリットです。
ビジュアル言語を先に学習させることでテキストプログラミングが学習しやすくなるという結果もあるため、早めにスタートすると将来的にも役立ちます。
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QUREOプログラミング教室の特徴
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- 学習期間:約2~3年
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大学入試を見据えた本格的なカリキュラムを導入しているため、将来的に大学受験を考えているお子さんには最適なプログラミング教室です。
また、学習が進むにつれプログラミングにおける重要な概念を学ぶことができる設計になっており、論理的に考える力もどんどん鍛えられていきます。
【ゲーム感覚で楽しみながらプログラミングが学べる】
また、使用する教材にはストーリー性があり、魅力的なキャラクターが登場するなど、ゲーム感覚で楽しみながら学習に励むことができます。
本物のゲームのような教材のため、机に向かっての勉強に苦手意識があるお子さんでも、無理なくプログラミングの基礎知識を身に付けられるでしょう。
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まとめ
2022年度から高等学校の必修科目に「情報Ⅰ」が追加され、全ての高校生がプログラミングを学ぶことになりました。
しかし、現状では、まだ課題も多く、しばらくは教育内容の格差が生まれることが予測されます。プログラミングの知識を身に着けていると将来あらゆる職業で役立てることができるため、早期にプログラミング学習を始めることをおすすめします。
高校生になるまでに、子どものうちからプログラミングの基礎を身につけるには、プログラミング教室を利用するのも一つの手です。
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