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プログラミング言語にはどんな種類がある?選び方など初心者向けにわかりやすく解説

プログラミング言語には多くの種類があり、どの言語を選べば良いのか悩む方も多いです。

そもそも、小学生の子どもにとって、大人向けのテキストプログラミング言語を学ぼうとすることは、かなりハードルが高いです。

そのため、小学生の子どもがプログラミング言語を学ぶ際は「ビジュアルプログラミング言語」から始めることをおすすめします。

この記事では、プログラミング言語の種類や選び方について、わかりやすく解説していきます。

 

そもそもプログラミング言語とは

プログラミング言語とは、プログラムを書くための言葉を指します。

プログラムとは、コンピュータを動かすための命令のことです。

コンピュータは人間の言葉を理解できないため、プログラミング言語を使う必要があります。

なお、人間の使う言語にも英語や日本語などの種類があるように、プログラミング言語にもさまざまな種類があります。

小学生はビジュアルプログラミング言語から始めるのがおすすめ

小学生の子どもがプログラミング言語を学ぶ場合、ビジュアルプログラミング言語から始めることをおすすめします。

ビジュアルプログラミングとは、図形やイラストを組み合わせてプログラミングをする方法です。例えばScratchであれば、日本語で指示内容が書かれたブロックが多数用意されており、それらを組み合わせていくことでプログラミングができます。

文字や記号、数字で記述する「テキストプログラミング」と比較して、視覚的にわかりやすく、小さなお子さんでも学びやすい点が特徴になります。タイピング要素も少なく、マウス操作がメインでプログラムを作れる点も子ども向けです。

また、ブラウザ上の一画面でトライアンドエラーできる物も多いため、直観的にチャレンジしやすいでしょう。

一方、テキストプログラミング言語は1文字打ち間違えるだけでも動作しなくなるため挫折しやすく、小学生などの初心者には向いていないと言えます。

※ビジュアルプログラミングとは?仕組みや種類・使用するメリットを解説

※テキストプログラミングとはどんなもの?言語の種類も合わせて解説

プログラミング言語の選び方

ある程度プログラミングに取り組んだ中上級者の小学生の子どもが、大人と同じ本格的なプログラミング言語(テキストプログラミング言語)を学びたい場合は、以下のポイントに着目して、テキストプログラミング言語を選びましょう。

  • 目的に沿った言語を選ぶ
  • 将来を考えて職業の求人数を参考にして選ぶ
  • 言語のシェア率から選ぶ

テキストプログラミング言語は多数あるため、どれを勉強するか最初に考える必要があります。

ここからは、各ポイントについて、詳しく解説していきます。

目的に沿った言語を選ぶ

まずは、プログラミングを学ぶ目的を明確にしましょう。

「ゲームを作りたい」「Webサイト」を作りたいなど、目的によって選ぶべき言語は異なります。

何のためにプログラミングを学ぶのか、どんなものを作ってみたいのかを最初に明確にすると、言語を選びやすくなるでしょう。

将来を考えて職業の求人数を参考にして選ぶ

将来を踏まえてプログラミング言語を習得したい場合は、各言語が使用される職業の求人数を参考に選ぶことも、方法の一つです。

地方で案件が多い言語の職業や、首都圏中心で比較的年収が高い言語の職業などがあるので、気になる方は求人サイトを用いて、どのような職業、およびプログラミング言語に需要が高まっているのか、事前に調べてみることがおすすめです(※)。

ただし、興味がないのに求人数が多いからという理由だけで、学ぶ言語を決めることはおすすめしません。

(※)プログラミング言語の流行りのトレンドは移り変わりが早いため、今の主流が数年後には廃れてしまっている可能性もあります。あくまでも参考程度に見てみるのが良いでしょう。

言語のシェア率から選ぶ

プログラミング言語を選ぶ際は、言語のシェア率に注目することもおすすめです。

シェア率の高い言語は需要があるとともに、利用者が多いので、参考になる情報を探しやすいからです。

情報が多ければ、困ったときも解決策を見つけやすくなり、挫折しにくくなります。

特に、日本人の利用者が多い言語は、日本語で書かれた情報が多く、学習し始めやすいのでおすすめです。

※将来性のあるプログラミング言語は?それぞれのメリットや選び方について紹介

プログラミング言語の種類を一覧で紹介

プログラミング言語の一覧

初心者の子ども、中・上級者、超上級者用のレベル別に、ここからは、おすすめのプログラミング言語を紹介していきます。

 

レベル

言語名

できること

初心者の子ども向け

Scratch

ブロックを組み合わせてゲームやアニメーションを作れる

MakeCode

マイコン(Micro:bit)と連動して工作物を動かせる

Viscuit

自分が書いたイラストを動かせる

中・上級者向け

HTML/CSS

Webサイトの見た目が作れる

PHP

サイト作成のシステムであるWordPressを扱える

JavaScript

Webサイトに動きが付けられる

Python

データ分析やAI開発に使える

Swift

Apple系のアプリを作れる

超上級者向け

C++

コンシューマーゲーム開発に使える

Java

OS依存せずさまざまな開発に使える

 

以下では、レベル別にそれぞれの特徴を解説していきます。

【初心者の子ども向け】プログラミング言語の種類3つ

前述のとおり、初心者の子どもの場合は、ビジュアルプログラミング言語から学ぶことがおすすめです。

ビジュアルプログラミング言語の種類として、以下の3つを紹介します。

  • Scratch
  • MakeCode
  • Viscuit

≪Scratch(スクラッチ)≫

Scratchは、命令が書かれたブロックを、ドラッグ&ドロップして組み合わせることで、プログラミングができる無料のプログラミング学習ツールです。

ブロックの組み合わせや順序を変えることで動きを変えられるので、トライアンドエラーを繰り返しやすいです。また、作れるものは幅広く、アニメーションやゲームを直感的に作成できます。

アメリカのMITメディア・ラボで開発され、小中学生をメインターゲットに、世界中のあらゆる国や環境で利用されている教材です。

作った作品は世界中に公開でき、実際に見たり遊んだりすることができるため、「次にどんなものを作ろうか」という想像力も掻き立てられます。

※プログラミングを学べるScratch(スクラッチ)って何?使い方や人気の理由を解説!

≪MakeCode(メイクコード)≫

MakeCodeは、Microsoftがオープンソースを公開している言語です。

ブロックを使ったプログラムとJavaScriptの表記を画面上で切り替えられるので、テキストプログラミングを学ぶきっかけにするのも良いでしょう。

Micro:bit(マイクロビット)と呼ばれるマイコンと連動できるので、工作物を動かしたり実際にものを光らせたりすることも可能です。Micro:bitを購入する必要がありますが、ECサイトなどで3000円前後で購入することができます。

イギリスでは11歳と12歳の子どもを対象に無償配布され、世界的に活用されている教材です。

≪Viscuit(ビスケット)≫

Viscuitは、自分で書いた絵をプログラミングで動かせるアプリです。

イラストを書いた後に、「メガネ」と呼ばれるツールでそのイラストの動き方を指示することで、思いどおりの動作をさせることができます。

メガネ内でイラストをドラッグするだけで動きをつけられ、文字を入力する必要がないので、小さな子どもでもプログラミングを体験できる点が魅力です。

メガネを複数組み合わせれば、複雑な動きも実現可能です。

元々のイラストに動きをつけるほか、パズルやゲームなど幅広いものが作れるので、イラストやものづくりも好きなお子さんなら、長く楽しめるでしょう。

※Viscuit(ビスケット)の特徴とは?子どものプログラミング学習におすすめな理由を紹介

大人と同じプログラミング言語を学びたい【中・上級者向け】プログラミング言語の種類

大人と同じテキストプログラミング言語を学びたい場合、中・上級者向けにおすすめの言語は以下の4つです。

  • HTML/CSS
  • PHP
  • Java Script
  • Python
  • Swift

それぞれ、特徴を解説します。

≪HTML/CSS≫

HTMLは「マークアップ」言語と呼ばれ、Webページの土台を作る言語です。

一般的に、Webサイトのデザインを整えるCSSという言語と一緒に使われます。

覚えることが比較的少ないこと、ほかの言語と組み合わせて使うことも多いことから、大人と同じプログラミング言語を学びたい、中・上級者の方向けにおすすめの言語です。

※HTMLとは?プログラミングの入門として学習し始めるのがおすすめな理由など紹介

≪PHP≫

PHPは、WebアプリやWebサービスの開発に特化した言語です。

全世界のWebサイトの43.2%を構築しているWordPressに使われている言語でもあり、安定した需要が見込まれます。

※PHPとはどんなプログラミング言語?特徴や学習方法について解説

≪JavaScript≫

JavaScriptは、サイトに動きをつけるための言語です。

ユーザーが触れる部分を作るフロントエンド開発にも、データベースを動かすサーバーサイド開発にも使える唯一の言語です。

難易度は低くないものの、ブラウザとテキストエディタだけで開発を始められるので学習をスタートしやすい特徴があります。

※JavaScriptとは?できることやJavaとの違い・勉強方法について解説

≪Python≫

Pythonは、データの分析やAI開発に適していると言われている言語です。

大量のデータ処理が得意と言われているため、機械学習やデータマイニングなどをしたい中・上級者の方にも向いています。

文法は比較的単純で、わかりやすいといわれています。

※Pythonとはどんなプログラミング言語?メリットや学習方法をわかりやすく紹介

≪Swift≫

Swiftは、iOS系の言語で、Apple製品のアプリ開発に使えます。

可読性が高く、シンプルな文法が特徴なので学びやすいでしょう。

また、処理速度が早いというメリットもあるのでiPhoneアプリ開発におすすめです。

※Swiftとはどんなプログラミング言語?特徴や学ぶメリットなど紹介

大人と同じプログラミング言語を学びたい【超上級者向け】プログラミング言語の種類

さらにレベルが上がってきた「超上級者」の方におすすめの言語は、以下の3つです。

  • Java
  • C++

それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。

≪Java≫

Javaは、さまざまな用途で使えるジャンルの広さが魅力です。

OSにも依存しないので活用の幅が広い点も使いやすい言語といえます。

実行速度が早くて堅牢な言語であり、アクセスが集中するサイトにも適しています。

≪C++≫

C++は、家庭用ゲーム機などのコンシューマーゲーム開発や、自動運転の技術にも使われる言語です。

PlayStation5やNintendo Switchなどにも使われています。

実行速度が早い点がメリットですが、習得の難易度は高めといわれています。

※プログラミングで使うC言語とは?特徴やできることについて解説

※プログラミングの難易度はどのくらい?言語別にわかりやすく解説

プログラミングは子どものうちから勉強を始めるのがおすすめ

プログミングを始める子供

プログラミング言語を学ぶ前に、プログラミングの考え方を身につけることが大切です。

また、プログラミングは以下の理由から、子ども(幼児)のうちから学ぶことをおすすめします。

  • 小学校のプログラミング授業の事前準備ができる
  • 今後の社会で必要な基礎教養が身につく
  • 大学入試に役立つ
  • 将来の選択肢が増える
  • 創造性などさまざまな能力が育つ

それぞれの理由について、詳しく説明します。

小学校のプログラミング授業の事前準備ができる

既に小学校では、プログラミング教育が必修化されています。

「プログラミング」という教科があるわけではないので、プログラミング学習の内容はその学校によって異なりますが、小学校へ入学する前にプログラミングに触れておくことで、小学校で受けるプログラミング学習の予習ができるでしょう。

基本的なプログラミングの考え方を身につけておけば、学校の授業にもついていきやすくなり、不安の解消に繋がります。

今後の社会で必要な基礎教養が身につく

情報技術は現代において、あらゆる業界の基盤になってきています。

パソコンやスマートフォンといったICT機器の一人一台の所有や、Webサービスを活用することが一般的になっています。

今後、社会のIT化は益々加速することが予想されており、プログラミングの知識やICT機器の活用方法は、特定の業界でのみ役立つものではなく、IT化が進む社会で生きていく限り、一生役立つスキルです。

大学入試のときに役立つ

2024年度から、大学入学共通テストでプログラミングを含む「情報」が新教科として出題されることが文部科学省により決定されています。

つまり、将来的に大学への進学を考えている方は、「情報」の勉強をすることが必須になったということです。

そのため、子どものうちからプログラミングを学んでおくことで、将来の大学入試の際に、役に立つでしょう。

将来の選択肢が増える

プログラミングの知識を身に付けることで、IT業界を始めとするさまざまな企業へ就職する際に活かすことができます。

特に、IT業界で活躍するプログラマやエンジニアは、これから需要が大きく高まることが予想される業種です。

IT人材は国内で不足しており、今後人口全体が減少していくことが予測されているので、さらにその不足度合いは進むといわれています。

また、現在は、どの業界もプログラミングを用いた商品やサービスを多く扱っているため、プログラミングの知識は、IT業界だけでなく、ほかの業界への就職にも活かすことができます。

プログラミングの知識は、これからの社会人にとって身につけておきたい力です。

創造性などさまざまな能力が育つ

プログラミングを学ぶことで、一般的には以下の能力が育つといわれています。

  • プログラミング的思考
  • 問題解決能力
  • 想像力・創造力

物事を順序立てて考えることができる「プログラミング的思考力」や、試行錯誤を繰り返してプログラムを完成させることで、「自らの力で問題を解決する力」が挙げられます。

そのほか、「どのようなプログラミングをおこなえば、思いどおりの動作ができるか」イメージを膨らませる「創造力」を育むこともできるでしょう。

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本物のゲームのような教材のため、机に向かっての勉強に苦手意識があるお子さんでも、無理なくプログラミングの基礎知識を身に付けられるでしょう。

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まとめ

プログラミング言語は多くの種類があるので、目的に応じたものを選びましょう。

初心者の子どもがプログラミング言語を選ぶ場合は、図形やイラストを用いてプログラミングをする「ビジュアルプログラミング言語」がおすすめです。

また、プログラミング言語を学ぶ前に、プログラミングの考え方などを身につけることが大切になります。

お子さんに楽しくプログラミングを学ばせたいなら、プログラミング教室の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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