小学校から高等学校で、順次プログラミング教育が必修化され始めています。2024年度からは大学入試でプログラミングが出題されることが決まり、子どもの「プログラミング学習」は近年大きな注目を集めています。
プログラミング学習で得た知識は、大学入試や将来IT業界を始めとするさまざまな企業へ就職する際にも活かすことができるため、「子どものうちから、プログラミングを学習させた方がいいの?」と悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、子どものプログラミング学習の必要性やメリット、具体的な学習方法について詳しく解説します。プログラミング学習に関する悩みを持つ方は、ぜひ参考にしてください。
目次
今は子どものプログラミング教育が必修化する時代に!
小学校、中学校、高等学校において、2020年度から順次プログラミング教育が必修化され始めています。
学校教育は、文部科学省が定める「学習指導要領」に基づいておこなわれます。
大きく改訂された新しい学習指導要領にプログラミング教育の実施が盛り込まれたことで、学校教育におけるプログラミング学習への取り組みが始まりました。
小学校、中学校、高等学校、それぞれのプログラミング教育について、詳しく解説します。
小学校では2020年度から必修化
小学校では、2020年度から「パソコンの基本的操作の習得」や「プログラミング的思考の育成」といったプログラミング教育が全面実施されています。
プログラミング学習の必修化とはいっても、算数や国語のように教科が新設されるわけではありません。ほかの教科にプログラミングの要素を取り入れる形で実施されるため、実際にコーディングするといった技術的内容の学習ではなく、その下地を構築することに重きが置かれています。
中学校では2021年度から必修化
中学校では、2021年度からプログラミング教育が全面実施され始めました。
既に中学校の「技術・家庭」の授業では、プログラミングに関連する学習がおこなわれていますが、新しい学習指導要領によって始まるプログラミング教育が実施されるのは、「情報の技術」という分野です。従来の内容を拡充し、より理解を深めたうえで活用していくための教育がおこなわれます。
重要視されるのは、小学校と同様にプログラミング的思考を培うことです。さらに、問題点を見付けて解決に導くことができる能力を育成することも、目的の資質として掲げられています。
高等学校では2022年度から必修化
高等学校では全学年一挙実施とはならず、2022年度に入学する学生から適用されることとなります。その時点における高校2・3年生には、新学習指導要領は適用されません。
なお、高等学校においては、コンピュータの活用が学習のポイントとされています。情報科において共通必履修科目「情報Ⅰ」が新設され、全生徒がプログラミングやネットワーク、情報セキュリティ、データベースの基礎を学ぶことになります。
このことに伴い、2024年度の大学入学共通テストからは、プログラミングを含む「情報」科目が導入される予定です。
どうして子どものプログラミング学習は必修化されているの?
子どものプログラミング学習が必修化されている理由は、これからのIT社会を生き抜くために文系理系問わず誰もがプログラミングについて理解しておく必要があるためです。
今の時代、情報技術は、現代社会を支えるインフラとして機能しています。
10年後20年後にはこれまで人間が担ってきた多くの仕事が、人工知能 (AI)やロボットに取って代わられると言われています。IT化が進む今後の社会に対応できるよう、誰もがコンピュータの活用力を身に付ける必要があり、プログラミングについて理解しておかなければなりません。そのため、プログラミング学習は現在、世界中で注目を浴びています。
子どものうちからプログラミングを学習するメリット
なかには、「子どものうちからプログラミングを学習することに、意味はあるの?」と疑問を抱く方もいるでしょう。
結論、プログラミング学習は、子どものころから取り組むことでさまざまなメリットがあります。
- 今後の社会で必要な基礎教養が身に付く
- 大学入試に役立つ
- 将来の選択肢が増える
- 創造性や英語力などさまざまな能力が育つ
ここからは、それぞれ詳しく解説します。
今後の社会で必要な基礎教養が身に付く
今の時代、パソコンやスマートフォンといったICT機器の所有が一般的になっており、日常的に使用する方が多いです。
今後、社会のIT化は、益々加速すると予想されています。つまり、プログラミングの知識やICT機器の活用方法は、特定の業界でのみ役立つものではなく、IT化が進む社会で生きていく限り、一生役立つスキルです。
大人になってからでも、学習することで知識を得ることができますが、子どものうちからのほうが、吸収のスピードが早いです。
早い段階からITを身近なものとして捉えられるようになることで、コンピュータに対する抵抗もなく、学習に取り組めます。
大学入試に役立つ
プログラミング学習をすることで、大学入試に役立ちます。
2024年度の大学入学共通テストから、プログラミングを含む「情報」が新教科として出題されることが文部科学省により決定されています。
つまり、将来的に大学への進学を考えている方は、「情報」の勉強をすることが必須になったということです。
英語圏で育ったネイティブな子どもが英語で有利になるのと同様、子どもの頃からプログラミングを学んでおくことで、大学入試の際に、「情報」の教科で有利に運びやすくなります。
将来の選択肢が増える
プログラミングの知識を身に付けることで、IT業界を始めとするさまざまな企業へ就職する際に活かすことができます。
特にIT業界で活躍するプログラマやエンジニアは、これから需要が大きく高まることが予想される業種です。これらの仕事に就くためには、必ず専門スキルを身に付ける必要があります。
日本ではIT人材が不足しているうえに、今後人口はどんどん減少していくことが予想されることから、さらにその不足度合いは進むといわれています。プログラミングに精通していることで、就職活動はよりスムーズに成功へと繋がっていくでしょう。
また、IT業界だけでなく、ほかの業界への就職にも活かすことができます。現在は、どの業界もプログラミングを用いた商品やサービスを多く扱っているため、プログラミングの知識はこれからの社会人にとって身に付けておきたい力です。
創造性や英語力などさまざまな能力が育つ
プログラミング学習をおこなうことで、一般的には以下のような能力が育つと言われています。
- プログラミング的思考
- 問題解決能力
- 想像力・創造力
- 英語力
小学校のプログラミング教育で、とくに重要視されている「プログラミング的思考」は、物事を順序立てて考えることができる能力のことです。
問題解決能力は、プログラム完成までの試行錯誤を繰り返す過程により培うことができます。
また、プログラミング学習を通して「どうやってプログラミングすれば、思いどおりの動作を実行できるか」など、自分でイメージを膨らませる機会があるため、想像力や創造力の育成にも効果的です。
創造力を意識的に鍛えるのは難しいことですが、プログラミング学習を通じることで、楽しみながら鍛えることができます。
さらに、英語の学習意欲を高めるきっかけになることも考えられます。プログラミング言語で書かれた、コンピュータに指示を出すためのソースコードは英語で表されるため、理解するには簡単な英語力が必要です。
必要性を感じられないまま英語を勉強することと、必要性を感じて勉強をすることとでは、効率の面で差が出ます。
プログラミング学習を通じて、学習方法に新たな選択肢が入ることで、より自分を伸ばすきっかけを増やすことに繋がります。
子どものプログラミング学習で気を付けたいこと
子どもがプログラミング学習を始めることでメリットも多い一方、気を付けるべきポイントもあります。
- デバイスの準備や費用面で負担がかかる
- パソコンを長時間見ることで視力低下が懸念される
それぞれ詳しく解説していきます。
デバイスの準備や費用面で負担がかかる
プログラミング学習をおこなうにあたって、環境の準備や金銭的な負担がかかります。
学習に使用するデバイスがない場合、新たにデバイスを購入することが必要です。そのほか、通信環境の整備や、教材を用意して講義を受ける場合など、さらにコストがかかります。
ただし、パソコンやタブレット、スマートフォンなど、ありとあらゆるデバイスをすべて用意する必要はありません。
基本的には、学習に使用するデバイスは1台あれば十分です。かなり高速な通信環境がなくても、一般的なインターネットが使用できる環境があれば、十分にプログラミング学習はおこなえます。
また、学校で受けるプログラミングの授業については、学校側でデバイスを準備してくれます。自分で購入したデバイスを持っていく必要はないため、必ずしも大きな負担が伴うわけではありません。
パソコンを長時間見ることで視力低下が懸念される
次に、パソコンを見る時間が増えることで、子どもの視力低下が懸念される点に注意が必要です。
パソコンのディスプレイから発光するブルーライトの影響により、ディスプレイを長時間見続けることは、目に良くないとされています。
しかし、必ずしも視力が低下するわけではありません。パソコンの画面を、暗い場所で長時間見続けないようにするなど、パソコンの見かたに気を付ければ、視力への悪影響を極力防ぐことが可能です。
サイズが大きくて見やすいディスプレイを使用したり、画面を見る際は、適切な距離と休憩時間を設けたりなど、目に配慮した環境のもとでプログラミング学習に取り組めば、過度に心配する必要はありません。
パソコンを利用する環境についてよく調べたうえで、自宅で実現できる最適な状態を用意しましょう。
子どもがプログラミングを学ぶ方法には何がある?
今後の社会に向けて、子どものうちからプログラミングを学習することには、たくさんのメリットがあります。
「子どもがプログラミングを学ぶには、どんな方法があるの?」と疑問に思う方に向けて、3つの選択肢を紹介します。
- 学校の授業を受ける
- 自宅で自主学習する
- プログラミング教室に通う
それぞれ、詳しく解説します。
学校の授業を受ける
子どもがプログラミングを学ぶ方法として、1つ目に「学校の授業を受ける」ことが挙げられます。
学校でプログラミングの授業を受けるメリットとして、親の負担が少なく済む点や、周囲の友人と教え合えるという点があります。
しかし、学校や先生によって、取り組み方などに差がある点がデメリットです。学校でプログラミングが必修化されてからまだ間もないため、内容が確立していないことも難点です。
また、学校での授業を受けるだけで、充実したプログラミング教育が受けられるとは言い切れません。とくに公立の学校では、標準的なレベルで授業が進められるため、教育内容が子どものレベルに合わない可能性もあります。
個々に合うレベルでプログラミングを学びたい場合は、学校以外で学べる環境を用意することがおすすめです。
自宅で自主学習する
2つ目の選択として、ほかの教科と同様、自宅で自主学習をおこなう方法があります。
自主学習のメリットは、自分のペースで勉強を進められることです。周囲のスピードに合わせる必要がないため、分かるところはスピーディに、分からない点はじっくりと解決することができます。
親が適切な学習内容を指南しつつ一緒に取り組める点や、子どもが自分なりに考えて学習に励むことができる点も、自宅で自主学習をおこなうメリットです。
しかし、自主学習を進める際に活用する参考書やeラーニングでは、行き詰まった時にサポートが得られにくくいというデメリットがあります。また、難しい題材である場合、親も勉強してサポートするなどの負担がかかります。
自主学習を始めたものの、「分からないことばかりで学習が進展しない」「プログラミング学習が嫌いになった」など、マイナスにはたらく可能性もあるため、注意が必要です。
プログラミング教室に通う
3つ目の選択肢として、プログラミング教室に通うという方法があります。「学校の授業では物足りない」「自宅での学習方法が分からない」と思う方におすすめです。
学習環境や取り組み内容は教室によって異なりますが、年齢やレベルに合わせたコースが用意されていることが多いです。
さらに、子どものレベルに合うクラスを選びやすいというメリットがあります。分からないことはその場で講師に質問できるため、疑問点をすぐに解決できることもうれしいポイントです。
プログラミング教室に通うには、多少の費用がかかりますが、自主学習と比べて効率的に学習することが可能です。子どものプログラミング学習に対するモチベーションも、維持しやすいでしょう。
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マイクラの中でのプログラミングは、日本語のブロックを組み合わせることで出来るため初めてでも簡単!
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子どもの頃からプログラミングを学んで将来に活かそう!
プログラミングは、今後ますます進むIT化社会に対し、子どもの頃から身に付けておきたい基礎教養です。大学入試や将来の仕事に大きく活かせるため、早めに取り組むことに損はありません。
しかし、学校での必修化は始まったばかりであり、まだ手探りである部分が多いことが現状です。子どものプログラミング学習の取り組み方などについて、不安を持つ方も多いでしょう。
個々に合うペースでプログラミング学習をおこないたい場合や、わからないことが出てきたときにすぐサポートを受けたい場合は、プログラミング教室に通うことをおすすめします。
将来のために、子どものうちからプログラミング教室に通って、学びをより深めましょう。
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