プログラミングが学校教育に取り入れられたこともあり、現在、社会全体でプログラミングに対する注目度が高まっています。
これまでパソコンやタブレットに触れる経験がない場合でも、最近プログラミングに興味を持ち始めた方は多いのではないでしょうか。
しかし、いざプログラミングを学び始めようと思っても、初心者である場合、「何から手を付ければ良いの?」などの悩みもあるでしょう。
この記事では、これまでプログラミングを学んだことがない初心者の方に向けて、最初にするべきことや勉強の流れなど、分かりやすく解説します。
プログラミングに興味があるものの、学習方法が分からず悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
目次
プログラミング初心者が最初にするべき3つのこと
プログラミングに取り組んだことがない初心者であれば、最初から複雑なコードを理解することはできません。
初心者の方が最初にするべきこととして、以下の3つがあります。
- プログラミングの定義や意味を知る
- プログラミングで実現できることを理解する
- 学習環境を整える
それぞれ、詳しく解説していきます。
プログラミングの定義や意味を知る
プログラミングを学び始める際、前提として、プログラミングの定義や意味を知っておくことが大切です。
プログラミング学習に限らず、そもそもの定義をきちんと理解しておくことは、その後の学習効果にも繋がります。
ちなみにプログラミングとは、「コンピュータに実行する命令を与えること」を意味します。
コンピュータは意思を持って動くことができないため、人間から実行してほしい行動を指示する必要があります。そこで、指示する際に使用するものが、コンピュータが理解できる「プログラミング言語」です。
このように、プログラミングの意味を知らずに何となく学習を始めては、習得に時間がかかるうえ、途中で挫折する要因に繋がるでしょう。
プログラミングを学ぶなかで、本格的なコードの習得も大切ですが、まずはプログラミングの基礎知識を身に付けてください。
プログラミングで実現できることを理解する
学習を始める前に、プログラミングで何が実現できるかについても理解しておきましょう。
「自分がプログラミングで何を実現したいのか」「自分が実現したいことを達成するためには、どのような目標を立てればいいのか」などを整理する際に役立ちます。
具体的に、プログラミングで実現できることとして、スマホアプリの開発やWebサービスの開発、単純作業の自動化などがあり、さまざまなことが実現可能です。
プログラミング学習を始める際には、自分が実現したいことを明確にしましょう。
学習環境を整える
プログラミング学習を始めるにあたって、学習環境を整えなければなりません。
パソコンやタブレットのようなICT機器やインターネットを使用するためのWiFiが必要となります。さらに、学習するための参考書などが必要です。
必要なものや環境を整えたうえで、はじめてプログラミングを学び始めることができます。
いざ始めようと思ったときに、「足りないものがあった…」など落ち込まないよう、あらかじめ必要なものを確認しておきましょう。
初心者がプログラミング学習を始めるときの流れ
初心者の方がプログラミング学習を始める際は、大きく以下の流れに沿って進めましょう。
- プログラミング学習の目標を明確にする
- 目標に適したプログラミング言語を選ぶ
- 自分にあったプログラミング学習方法を検討する
ここからは、プログラミング初心者が実際に学習を始める際の流れを解説します。
プログラミング学習の目標を明確にする
まずはプログラミング学習における目標を設定しましょう。
「なぜプログラミングを学習するのか」「プログラミングで何を実現したいのか」を明確にすることが大切です。
目標を設定することで、実際に取り組むべき内容を決定しやすくなります。
例えば、アプリ開発をしたい場合、プログラミングだけではなくiOSやAndroidの基礎知識を学ばなくてはなりません。ゲーム制作をしたい場合は、グラフィックについて学ぶ必要もあるでしょう。
また、将来目指す職業や業界を目標として設定することもおすすめです。
「特定の企業に就職したい」などの目標があれば、目指す業界に必要な知識が明確になるため、実際に取り組むべき内容を決めやすくなります。
目標に適したプログラミング言語を選ぶ
目標が設定できたら、次は「プログラミング言語」を決めましょう。
プログラミング言語とは、コンピュータに指示を出すときに使用する言語のことで、200種類以上あるといわれています。
それぞれに特徴があり、できることや、得意な分野、不得意な分野などが異なります。
さらに、初心者向けのものから、難易度が高いものまであるため、レベルに応じたプログラミング言語を選ぶことが大切です。
また、設定した目標を達成できるプログラミング言語を選びましょう。
以下、代表的な5つのプログラミング言語です。
- HTML/CSS
- JavaScript
- PHP
- Python
- Ruby
- Swift
初心者向けのものを中心に紹介するため、ぜひプログラミング言語の参考にしてください。
HTML/CSS
初心者が最初に取り組む言語として、「HTML」と「CSS」がおすすめです。
HTMLはマークアップ言語の一つであり、文字や表、画像など、Webページの土台を作るために使われます。
例えば、「ここはページのタイトルである」「ここは見出しである」「ここは画像である」とテキストに対して目印を付けて、意味付けをおこなって構造化していくための言語です。
CSSはスタイルシート言語の一つであり、Webページのデザインを整える役割を持っています。
HTMLだけで作られたページである場合、装飾がないため見栄えが良くなく、情報が伝わりにくいです。CSSを使えば、テキストの色とサイズを変更するなど、ページ上の配置や見た目を整えることができます。
HTMLとCSSは、覚えることが比較的多くなく、仕組みが複雑ではないため、プログラミング初心者でも学びやすい言語です。
Webページを閲覧するような形で、自分で作ったものを簡単に確認できることも、学習しやすい理由の一つです。
なお、HTML・CSS自体はプログラミング言語ではないですが、Web開発を行うのであれば必要となる基本的な言語です。
2つの言語の学習を同時に進行しても、学習負荷はそれほど大きくないため、まずは基本となるHTMLとCSSの勉強から始めてみると良いでしょう。
JavaScript
JavaScriptとは、Webサイトに動きを付けるなど、複雑な機能を実現できるプログラミング言語です。
WebサイトやWebサービスの開発が得意な言語でもあり、なかでもユーザーが直接見たり触ったりできる部分の開発に適しています。
具体的には、JavaScript で以下のようなことがおこなえます。
- 写真を順々に自動で切り替えて表示する
- Webページの一部分だけリロードする
- 画像にカーソルを合わせると拡大表示される
例えば、ブラウザでTwitterを見たとき、新着のツイートだけ読み込みなおせるのはJavaScriptのおかげです。
JavaScript は、汎用性があるうえに需要も高くなっています。プログラムを書いたときの動きも直観的にわかりやすく、初心者が学ぶ言語として、おすすめです。
PHP
PHPは、WebアプリやWebサービスの開発に特化した言語です。仕様や文法が比較的簡単であるため、習得しやすいといわれています。
PHPを習得すると、在庫数に応じてショッピングページの表示を変えたり、問合せフォームに不備があるときに、エラー画面を返したりすることなどができるようになります。
身近なところでは、Wikipediaの開発にもPHPが使われています。
また、プログラムの知識がなくてもブログやWebサイトが作れるシステム「WordPress」は、PHPによって作られているサービスです。
全世界のWebページの42%がWordPressで作られており、需要がとても高いプログラミング言語です。
Python
Pythonは、データの分析やAIの開発に適した言語です。数値データを扱うことが得意なため、大量のデータを扱うことにも向いています。
そのほか、以下のようなことも実現できます。
- 自動データ処理など業務効率化
- Web上のデータの自動収集
- Webサービスの開発
Pythonは、文法が単純でわかりやすい点が特徴です。身近なところでいうと、YouTubeの開発にも使われています。
一方、処理速度は比較的遅めです。扱うデータが少なく、高速な処理が求められる場合は、ほかの言語を用いたほうが良いでしょう。
Pythonは、機械学習にも積極的に用いられており、近年需要が高まってきている言語です。Webアプリ開発を行いたい方にも向いています。
Ruby
RubyはWebアプリやシステム開発など、幅広い用途で利用できる言語で、1995年に、まつもとゆきひろ氏により公開されました。
開発者が日本人のため、日本語の資料が多く、学びやすい環境が整っています。
シンプルにわかりやすくプログラムを書ける点や、汎用性が高い点がメリットです。
また、Rubyを元にしたフレームワークの「Ruby on Rails」を活用できるため、短期間の開発が求められる現場でよく用いられています。フレームワークとは、よく使う機能をパッケージ化したものを意味します。
英語が苦手で、日本語で勉強を進めたい方に最適なプログラミング言語です。
Swift
Swiftは、Apple社が作ったプログラミング言語で、iPhoneやMacといったApple製品向けのアプリ開発に適しています。
iOSアプリを開発する目的で用いられることが多いですが、Web上のアプリを開発することも可能です。
直感的に扱えるうえに処理速度が速く、エラーにも気付きやすい設計となっているため、プログラミング初心者にも適しています。
さらに、オープンソースソフトウェアであるため、誰でも無償で利用可能である点も魅力的です。
以上が初心者におすすめのプログラミング言語5つです。興味を持った言語や、自分のしたいこととマッチした言語が見つかったら、ぜひ学習を始めてみてください。
自分にあったプログラミング学習方法を検討する
習得したいプログラミング言語を選んだら、早速プログラミング学習を始めていきます。
初心者向けのプログラミングの学習方法は、参考書からスクールまで数多く存在します。
まずは、習得したいプログラミング言語を学べる学習方法にどんな種類があるのか検索してみましょう。
無料で体験できる教材やスクールもあるため、興味がある学習方法は一通り試してみましょう。
体験した上で、自分に一番あった学習方法を見つけることが重要です。
プログラミング初心者が注意すべき4つのポイント
プログラミング初心者が学習を始めるとき、注意しなくてはいけないポイントが4つあります。
- 手当たり次第参考書を読み漁る
- コードを丸暗記しようとする
- 漠然とした思いつきで学習を始める
- 高すぎる目標を設定する
それぞれの内容について、詳しく解説します。
手当たり次第参考書を読み漁る
プログラミング学習において、闇雲に参考書を読み漁ることは避けてください。
独学でプログラミングを学ぶ際、何冊も参考書を購入し、知識を身に付けようと考える方も多いでしょう。しかし、あらゆる参考書を読んでも、基礎知識がないままでは内容を理解することができません。
まずは、読みやすいと感じる参考書を1冊用意して、じっくりと読むことから始めましょう。
プログラミングの基礎知識に対する理解が深まったら、レベルを上げて別の参考書を購入することをおすすめします。
コードを丸暗記しようとする
本格的にプログラミングをおこなうにあたり、コードの理解は必要不可欠です。しかし、コードを丸暗記することは避けましょう。
プログラミングにおいてコードを丸暗記する必要はありません。重要なことはプログラミング言語の仕組みや基本的なルールを理解することです。
丸暗記しようと思わずに、全体像を把握することやプログラムに対応した動きを把握することを心がけながら学習を進めましょう。
漠然とした思いつきで学習を始める
プログラミングの知識は、数日や数週間で身に付くものではありません。
プログラミングの学習期間は長期に渡るため、なんとなく軽い気持ちでプログラミング学習を始めると、モチベーションの維持が難しくなります。
せっかくプログラミング学習を始めても、習得する前に辞めてしまうと、時間やコストが無駄になります。きちんと「プログラミングを学ぶ」という明確な意思や目的を持つようにしてください。
漠然と思いついたまま学習を始めるのではなく、自分なりにモチベーションが維持できるようにし、学習効率が落ちないようにしましょう。
高すぎる目標を設定する
プログラミングをはじめて学習する時は、高すぎる目標を設定しないように気を付けましょう。
初心者が高すぎる目標を設定してしまうと、達成までの時間が長くなり、挫折するリスクが高まります。
学習にかけられる時間を踏まえて、プログラミング言語の難易度を把握し、自分に適した目標設定をおこないましょう。
まずは、簡単な目標を設定し、クリアできたら徐々に目標のレベルを上げていくことがおすすめです。
独学とスクールどっちがいい?プログラミングの学習方法を解説
プログラミングを学習するには、いくつかの手段があります。
- 市販の本による独学
- ネット検索による独学
- 初心者向けプログラミングスクールの活用
「独学とスクールどっちがいいの?」と悩む方に向けて、それぞれのメリットとデメリットを詳しく紹介します。
市販の本による独学
プログラミングを独学で学ぶには、市販の書籍を利用する方法があります。書籍を購入する費用はかかるものの、1冊あたり数千円程度の参考書が多いため、比較的低コストで学習が始められる点はメリットです。
しかし、本から一方的に情報を受け取るだけになり、疑問点の解消に時間を要する可能性があります。躓きが多ければ学習効率が落ちてしまい、スムーズに学習に取り組むことが難しくなるかもしれません。
また、著者の解説内容によって理解度が変わることも注意したいポイントです。著者の説明がスムーズに理解できることもあれば、自分なりの解釈ができないというケースもあるでしょう。実際に書籍を読み始めないと判断が難しいですが、何度も買い直せばコストが余計にかかってしまいます。
書籍での独学は、すでにある程度プログラミングについて知識があり、逆引きとして使う方法がおすすめです。
ネット検索による独学
インターネット上にある情報を集約すれば、かなりの量になります。ICT機器があれば、その場で検索して学習を進められるため、インターネット検索でプログラミング学習に取り組もうと考える方もいるでしょう。
インターネット検索で学習する場合、無料のWebサイトを活用すればコストはかかりません。今やインターネット検索は誰もがおこなっているため、最も手軽な学習方法ともいえます。
しかし、インターネット上の情報はすべてが書籍のようにまとまっているわけではなく、場合によっては何度も異なるキーワードで検索して情報を集める必要があります。情報の取捨選択が適切にできなければ、かえって混乱するかもしれません。
さらに、なかには間違った情報が掲載されているWebサイトもあるため、信頼できるところを探さなければなりません。プログラミング言語は日々更新されるものなので、古い情報かどうかも確認する必要があります。
初心者がインターネット上の情報だけで学習を進めることは効率的ではないものの、実際にプログラミングをおこなう現場では、インターネットで検索して情報を集めるケースは多々あります。疑問点を解決したいときにインターネットで検索し、検索能力を高めておくことはおすすめです。
初心者向けプログラミングスクールの活用
プログラミング学習の効率を重視するのであれば、プログラミング教室の活用が最もおすすめです。
プログラミング教室に通うには費用がかかりますが、カリキュラムに沿って学ぶことで効率的に知識が身に付く仕組みが整っています。「何から勉強すればいいの」と悩む必要がないため、プログラミングに詳しくない初心者にはとくにおすすめといえるでしょう。
また、プログラミング教室では講師のサポートを受けながら学ぶことができます。独学で学習を進めても、疑問点が解消できなければ挫折に繋がるかもしれません。疑問点をすぐに講師に質問できることは、プログラミング教室に通う大きなメリットです。
また、生徒同士でコミュニケーションを取りながら楽しく学習できるため、モチベーションも維持しやすくなっています。
プログラミング学習が学校で必修化された現在、子ども向けのプログラミング教室も多く開校されています。
子どもがプログラミングを学ぶことで、保護者も同様にプログラミングに興味を持ち、いつしかプログラミングが「親子共通の趣味」となる可能性もあります。
今後のIT化社会において、プログラミングは必須の知識です。親子でプログラミングを学ぶ楽しさを知ることで、子どもの大学進学や将来の就職にもよい影響を与えることが期待できます。
子どもでも始められる!初心者のプログラミング学習にはQUREO(キュレオ)プログラミング教室がおすすめ
QUREOプログラミング教室の特徴
- 対象学年:小学生以上(小学2年生以上推奨)
- 学習方法:個別指導
- 学習期間:約2~3年
- 受講形態:通学
- 教室数:2000教室以上
- 開講エリア:全国47都道府県、タイ・マレーシア・中国など
プログラミング初心者のお子さんにおすすめできるプログラミング教室として、「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」が挙げられます。
教室数は全国2,000教室以上を誇ります。都心に限らず、さまざまなエリアで充実したプログラミング教育を受けることができます。
「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」の最大の魅力は、ゲームを進めるように楽しく学べる点です。「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」の教材にはストーリー性があり、魅力的なキャラクターが登場するため、お子さんが夢中になりやすく、無理なく学習を継続できます。
また、大学入試を見据えたカリキュラムで、楽しいだけでなく実力も身につきます。大学入学共通テストの「情報」において、2024年度からプログラミングが出題されることを念頭に置き、本格的なカリキュラムを用意しています。「プログラミング能力検定」にも準拠しており、合格すれば自信が付くうえ、モチベーション高く学習に取り組むことができます。
「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」で学習することで、個人差はあるものの、平均すると約2~3年ほどで、高校卒業程度の基礎知識が身に付きます。
さらに教室では、一人ひとりの理解度に合わせた個別指導がおこなわれるため、「授業についていけないかも…」と心配する必要はありません。
また、独自のタイピング練習コースを活用すれば、タイピングのスキルも身に付けられます。
「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」が気になる方は、まずは公式ホームページから無料体験に申し込みましょう。授業内容の詳細は、以下の公式ホームページを参考にしてください。
※QUREOプログラミング教室の無料体験の流れについてはこちらをご覧ください
プログラミング初心者の方はスクールの利用がおすすめ!
プログラミング初心者が学習を始める場合、事前にプログラミングそのものに対する理解を深めることが大切です。
また、プログラミングを学ぶ目標を明確にしたり、環境を整えたりすることで、万全な状態でプログラミング学習を始められます。
ただし、初心者がプログラミング学習を独学でおこなう場合、わからないことがあった際にモチベーションが下がるなどのリスクがあります。
初心者だからこそ、サポート体制が整っているプログラミング教室を利用することで、着実にプログラミングのスキルが身に付きます。
ぜひプログラミング教室に通って、生涯役に立つプログラミングのスキルを磨きましょう。
プログラミングに関するその他の記事もご覧ください
他にも、プログラミングに関する役立つ記事を公開しております!
【小学生・子供のプログラミング教育に関する記事】
- 小学生が学ぶプログラミングってどんなもの?授業の目的や内容を詳しく解説!
- 子どもにプログラミング学習って必要?将来役立つことや学習方法を紹介
- プログラミングの習い事って意味ない?かかる費用から注意点まで徹底解説
- プログラミング教育って何をするの?必要性やカリキュラムのねらいを解説
- プログラミング必修化になった理由とは?学習内容や現状の課題を解説!
- プログラミングを学べるScratch(スクラッチ)って何?使い方や人気の理由を解説!