最近は、学校でプログラミング学習が必修化されたり、大学入試にプログラミングが導入されたりと、日常的に「プログラミング」という言葉を耳にする機会が増えています。しかし、なかにはそもそもプログラミングが何を指すのかわからない方もいるのではないでしょうか。
「学校での学習内容が分からない」「子どもも大人もプログラミングを学ぶ必要があるの?」など、さまざまな不安も出てきます。この記事では、プログラミングの定義から学習するメリットまで、詳しく解説します。プログラミングについて理解したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
プログラミングの定義を解説
プログラミングとは、「コンピュータを動かすための指示を順番に書くこと」を意味します。
そもそもコンピュータは、命令された内容を素早く正確にこなせることが強みです。しかし、コンピュータ自体は、意思を持って動くことができないため、どのように作動するか、人間が指示を出す必要があります。
以下、プログラミングに対する理解を深めるために、プログラミングに関連する2つの用語「プログラム」と「プログラミング言語」の概要を説明します。
プログラムとは
「プログラム」とは、コンピュータに与える具体的な命令のことを指します。そして、命令を与える一連の行動が「プログラミング」です。
例えば、机を自分で作るときに、以下の工程を実施するとします。
- 足の長さに合わせて木材を切り出す
- 天板と足をくっつける
- 表面を塗装する
この場合、「木材を切り出す」などの具体的な命令は「プログラム」、一つひとつの動作をコンピュータに指示する行動が「プログラミング」に当たります。
プログラムを書くことで、コンピュータはどのように動作すればいいか理解できます。つまり、プログラミングとは、自分が希望する動作をさせることを指します。
プログラミング言語とは
プログラミング言語とは、コンピュータとのやりとりに用いる言語のことを指します。
コンピュータは、「おはよう」や「こんにちは」など、人間の言葉をそのまま理解することはできません。
そのため、プログラミング言語を用いて指示を出すことで、コンピュータが人間の命令を理解できます。
なお、プログラミング言語にはたくさんの種類があり、マイナーなものまで含めると200以上に上るといわれています。人間の言葉にも、日本語や英語、フランス語など種類があることと同様です。
それぞれのプログラミング言語には、得意なことと不得意なことがあります。プログラミングで作りたいものに合わせて、適切な言語を選ぶことが重要です。
プログラミングでできることや作れるもの
プログラミングによってできることや作れるものの一例は、以下のとおりです。
- Webサイト開発
- アプリ開発
- ゲーム開発
- AI(人工知能)の開発
- 単純作業の自動化
今見ているWebサイトも、プログラミングによって作られています。文章を表示するだけでなく、買い物機能を付ける、問合せフォームを設置するといったことも可能です。
ブラウザやスマートフォンで使うアプリのほか、ゲームハードの開発にもプログラミングが用いられています。
また近年、プログラミングはAI(人工知能)の開発にも多く使われています。AIと聞くと言葉を話すロボットをイメージする方が多いですが、例えば動画サイトで「おすすめ」に表示される動画を選ぶ仕組みにもAIが活用されています。
さらに、プログラミングは、仕事でよくある単純作業を自動化することも得意です。複数のWebサイトから価格情報だけを引っ張ってくる作業や、複雑な計算をおこなう作業なども、プログラムを書くことでコンピュータに任せられるようになります。
プログラミングは、意外と身近なところで活かされています。
何から学べばいい?プログラミングで知っておきたい言語4つ
プログラミングをおこなう際に必要な「プログラミング言語」には、さまざまな種類があり、例えば以下のようなものが挙げられます。
- JavaScript
- Python
- Ruby
- PHP
それぞれの言語に特徴があり、向き不向きもあります。
「どの言語を選べばいいの?」と悩む方に向けて、よく用いられる代表的なプログラミング言語4つの特徴を、詳しく解説します。
JavaScript
JavaScriptとは、Webサイトに動きを付けるなど、複雑な機能を実現できるプログラミング言語です。
WebサイトやWebサービスの開発が得意な言語でもあり、なかでもユーザーが直接見たり触ったりできる部分の開発に適しています。
具体的には、JavaScript で以下のようなことがおこなえます。
- 写真を順々に自動で切り替えて表示する
- Webページの一部分だけリロードする
- 画像にカーソルを合わせると拡大表示される
例えば、ブラウザでTwitterを見たとき、新着のツイートだけ読み込みなおせるのはJavaScriptのおかげです。
JavaScript は、汎用性があるうえに需要も高くなっています。プログラムを書いたときの動きも直観的にわかりやすく、初心者が学ぶ言語として、おすすめです。
Python
Pythonは、データの分析やAIの開発に適した言語です。数値データを扱うことが得意なため、大量のデータを扱うことにも向いています。
そのほか、以下のようなことも実現できます。
- 自動データ処理など業務効率化
- Web上のデータの自動収集
- Webサービスの開発
Pythonは、文法が単純でわかりやすい点が特徴です。身近なところでいうと、YouTubeの開発にも使われています。
一方、処理速度は比較的遅めです。扱うデータが少なく、高速な処理が求められる場合は、ほかの言語を用いたほうが良いでしょう。
Pythonは、機械学習にも積極的に用いられており、近年需要が高まってきている言語です。Webアプリ開発を行いたい方にも向いています。
Ruby
RubyはWebアプリやシステム開発など、幅広い用途で利用できる言語で、1995年に、まつもとゆきひろ氏により公開されました。
開発者が日本人のため、日本語の資料が多く、学びやすい環境が整っています。
シンプルにわかりやすくプログラムを書ける点や、汎用性が高い点がメリットです。
また、Rubyを元にしたフレームワークの「Ruby on Rails」を活用できるため、短期間の開発が求められる現場でよく用いられています。フレームワークとは、よく使う機能をパッケージ化したものを意味します。
英語が苦手で、日本語で勉強を進めたい方に最適なプログラミング言語です。
PHP
PHPは、WebアプリやWebサービスの開発に特化した言語です。仕様や文法が比較的簡単であるため、習得しやすいといわれています。
PHPを習得すると、在庫数に応じてショッピングページの表示を変えたり、問合せフォームに不備があるときに、エラー画面を返したりすることなどができるようになります。
身近なところでは、Wikipediaの開発にもPHPが使われています。
また、プログラムの知識がなくてもブログやWebサイトが作れるシステム「WordPress」は、PHPによって作られているサービスです。
全世界のWebページの42%がWordPressで作られており、需要がとても高いプログラミング言語です。
プログラミングを学習する4つのメリット
社会のIT化に伴い、プログラミングを学ぶ方は増えています。子どもから大人まで、プログラミングを学習することで多くのメリットがありますが、代表的な4つのメリットを以下の通り紹介します。
- IT化に適応できる基礎教養が身に付く
- 論理的思考力や想像力などの能力が育つ
- 将来の仕事に繋がる
- 業務が効率化できる
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
IT化に適応できる基礎教養が身に付く
プログラミングを学ぶことで、社会のIT化に適応できる基礎教養を身に付けられます。
現代において、プログラミングを用いたIT情報技術はあらゆるところで使われています。
社会全体として、IT化は今後どんどん加速すると予想されます。つまり、今後の社会を生きるうえで、プログラミングの知識は身に付けておきたい力です。
また、プログラミング学習を通して得られるICT機器に関する知識も、今後の社会で一生役立つでしょう。
とくに、なるべく早いうちからプログラミングを学ぶことで、コンピュータが身近な存在になり、ICT機器へ対する抵抗感も減ることが期待できます。
論理的思考力や想像力などの能力が育つ
プログラミングを学ぶことで、一般的には以下のような能力が育つと言われています。
- 論理的思考力
- 問題解決能力
- 想像力・創造力
- 英語力
コンピュータが理解できるよう考えて指示を出すことで、物事を順序立てて考えられる「論理的思考力」が培えます。
また、試行錯誤を繰り返してプログラムを完成させる過程で、自らの力で問題を解決する能力も自然と身に付くでしょう。
また、ゼロからプログラムを考えていく場合、どうしたら思いどおりの操作ができるかイメージを膨らませる必要があるため、想像力や創造力も養えます。
さらに、プログラムの文章であるソースコードの多くは英語で書かれているため、英単語の知識がつくことにも期待できます。
日常でなかなか培うことができない能力を、プログラミングを通して身に付けることができます。
将来の仕事に繋がる
社会のIT化が進んでいることから、IT人材の需要がどんどん増えており、国内では常に人材不足の状況となっています。
しかし、IT需要が今後さらに拡大すると予想されているにも関わらず、日本の労働人口は減少していくことが見込まれるため、さらにIT人材が不足する状況は進行するでしょう。
実際に、経済産業省が平成31年4月に示した「IT 人材需給に関する調査」によると、2030年には45万人もの人手不足になると試算されています。
IT人材の需要が高まっているなか、プログラミングを学ぶことで、ITに関連する職業に就くことが可能です。
なお、プログラミングに関する知識が求められるのはエンジニアだけではありません。どの業界でも、プログラミングを活用した商品やサービスが世の中に多く出ており、当然のようにプログラミングが使われている時代です。
プログラミングを学んでITに強い人材になることができれば、将来、仕事の選択肢が広がることに繋がります。
業務が効率化できる
プログラミングを学ぶことで、仕事でよくある単純作業を効率化できます。
ITに関係する仕事を選ばなくても、プログラミングが活用できる場面は多いです。例えば、簡単なデータ入力や集計であれば、コンピュータに任せることができます。
業務の効率化が進めば、業務時間を有効的に活用することが可能です。空いた時間をクリエイティブな企画を考えることに利用すれば、より生産性を上げられるでしょう。
プログラミングの学習方法とは?
実際にプログラミングを学びたいものの、学習方法が分からないという方もいるでしょう。
プログラミングを学習する方法は、大きく分けて3つあります。
- 市販の本
- Webサイト
- プログラミング教室
それぞれのメリットとデメリットについて、詳しく紹介します。
市販の本
書店に行けば、プログラミング関係の書籍が大量に並んでいます。
書籍は2,000〜5,000円程度で買えるものが多いため、低コストで学習を始めたい方には魅力的です。
ただし、市販の本で学ぶ方法には、2つのデメリットもあります。
1つ目は、プログラミングを学びながら実践している途中でエラーが出た場合、解消できるまでに時間がかかる点です。
書籍の誤植であるのか、自分が書いているコードに誤りがあるのか、初心者には判断しにくいためです。
2つ目は、プログラミング初学者の場合、何から勉強すれば良いかわからないケースが多いという点です。言語別に並んだ本を見ても、自分のレベルに合うものを探すのは難しいでしょう。
書籍での学習は、つまずいたポイントがわかりにくく、手詰まりしてしまうため挫折しやすいです。
しかし、情報が1つの本にまとまっていて、知りたいことをすぐ調べやすい点はメリットであるため、プログラミングを既に学んでいる中級者には向いています。
Webサイト
プログラミング学習用や、困ったときの解決方法がまとめられたWebサイトは数多くあり、プログラミングを学ぶ方法の一つです。
Webサイトの場合、無料と有料のものがあります。
無料のWebサイトを利用すれば、費用をかけずに学習を始められます。
一方、「初級コースは無料・それ以降は有料」などのWebサイトは、自分がプログラミングに向いているか試したい初心者の方におすすめです。
Webサイトは、実際の画面を見ながら操作できるため、理解が深まりやすい点がメリットといえるでしょう。
しかし、Webサイトで学び続ける場合、ある程度の検索能力が必要になります。そもそもプログラミングで何を学べばいいのか、自分の課題が何かわからない状態である場合は、検索をおこなう際に苦戦するかもしれません。
ただし、プログラミングを学習し始めた後も、実装したい機能について自分で調べてコードを書くことはよくあります。
学習の途中でWebサイトを活用し、検索能力を身に付けておきましょう。
プログラミング教室
プログラミングを基礎から着実に身に付けたいのであれば、プログラミング教室を活用することも一つの方法です。
プログラミング教室には、初心者を育てるノウハウがあります。カリキュラムに沿って学ぶことで、効率的に実力がつく仕組みが整っています。
プログラミング初心者の場合、プログラムが中断してしまう原因を見付けるのは難しいことですが、プログラミング教室であればその場で講師に質問できます。
疑問点をすぐに解決できるため、実力を伸ばしやすい点がメリットです。
デメリットとして、プログラミング教室に通うことに費用の負担がかかる点があります。
しかし、無料体験を実施しているところも多いです。自分に合っているか分からない方や、長く続けられるか不安な方は、無料体験をしてから受講を決めましょう。
講師だけではなく、生徒同士でコミュニケーションが取れることは、プログラミング教室ならではのメリットです。仲間がいるからこそ、挫折せずにプログラミング学習に取り組めます。
子どもでも始められる!初心者のプログラミング学習にはQUREO(キュレオ)プログラミング教室がおすすめ
IT化が進む現代社会において、プログラミングを小学生のうちから学習することで、これからの社会に適応できるスキルを身に付けることができます。
QUREOプログラミング教室の特徴
- 対象学年:小学生以上(小学2年生以上推奨)
- 学習方法:個別指導
- 学習期間:約2~3年
- 受講形態:通学
- 教室数:3,000教室以上
- 開講エリア:全国47都道府県、タイ・マレーシア・シンガポールなど
- カリキュラム:基本の「ビジュアルプログラミングコース」、応用の「テキストプログラミングコース」
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「QUREO(キュレオ)プログラミング教室」は、IT企業サイバーエージェントグループと、学習塾を運営するスプリックスが共同開発した本格的なプログラミング教室です。
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【マインクラフトでプログラミングの世界を体験】
最初の3ヶ月は、教育版マインクラフトを使った教材を使用し、プログラミングの導入部分を学習していきます。
マインクラフトの世界の中にあるミッションをクリアしながら学習していくため、お子さまが夢中になって進められます。
マイクラの中でのプログラミングは、日本語のブロックを組み合わせることで出来るため初めてでも簡単!
マインクラフトでの導入部分が終わった後は、さらに本格的なプログラミング学習に挑戦出来るようになっています。
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